全2話(テレビ放送で3話)と短いのは、10分くらいの連ドラを集約した為とか。
でもこの短い中に、タイムスリップ、ロマンスがギュッと詰め込まれています。
ヒロインの男装もあるので、「雲が描いた月明かり」。そして、「麗」の現代の結末をMIXしたような…
ほほえましくて、可愛い〜だけじゃなく、とっても内容の濃い、考えさせられるドラマでした。
おすすめです。
キャスト
世宗 イ・ド…ユン・ドゥジョン
チョン・ダンビ…キム・スルギ(高3)
王后・ソヒョン…チン・ギジュ(ダンビの親友 ソウ)
護衛 ヨン…アン・ヒョソプ
世宗の母…イム・イェジン(ダンビの母)
見所
数学が苦手なダメダメ高3の主人公ダンビ。大学入試に向け、母親からもハッパをかけられ落ち込む日々。
勉強が嫌なら、他に何が出来るの?そう、これと言って得意なものも好きなものもなく、ただ、テレビを見てダラダラ過ごす毎日。
いよいよ入試の日。母親におやつを貰って出掛けるダンビでしたが、会場には入れず、後退り。
雨の降る中、ぼんやり水溜まりを見ていると太鼓の音が聞こえてくる…
「一度だけ、私を消して:」
踏み入れた水溜まりの中に吸い込まれるダンビ。
よっぽどの優等生でなければ、逃げたい、消えてしまいたい、そう思いますよね、これだけプレッシャー掛けられれば。特に韓国は😓
勉強が出来ないと言うよりも、ヤル気がない…のでしょうが(^_^;)
そんな誰もが抱える問題をこのドラマはストレートに表現しています。
そんなダンビが過去の朝鮮に行って、「役に立ちそうだ」と言われ、「私が?」と自分の耳を疑います。
そう、そんな事を言われたのは、生まれて初めてなんです。自分はダメだ、何にも取り柄がない…ずっとそう思っていたのに、ここでは自分を評価してくれる。
これで俄然頑張る気になるのです。(まあ、小学生の知識でもこの時代では、凄いって言われるでしょうが😅 )
そこからは、解けない問題でも諦めない、頑張るダンビに変わるのです。
人間ヤル気の問題。頑張れるかどうか?この辺が見た人の共感を得るのではと思いますね。
王と宦官の恋?
朝鮮にたどり着いたダンビは、何と雨乞い祭の水瓶の中に…!。「お前は誰だ?」と聞かれて、「高3です」
高3=コサム=宦官 誰かと聞かれて、高3と答えるのもちょっと無理が😅
ここから宦官と王様の勉強を通しての付き合いが始まるのですが、ダンビの物怖じしない明るい振る舞いが王にとっては新鮮で、目を合わせるヤツも初めてだと。
数学が苦手でも九九は出来る😤
こうして、ずっと側にいるうち、王は男と分かっているのに、ダンビに惹かれていくのです。
展開としては、まあまあ、あるあるですが、こんな王様っている?アクティブで現代風なのと、ダンビの王様を友達のように接するのが、見てて微笑ましく面白い🤭
そのうちダンビが女だと気付くのですが…
過去と現代をMIX
王・世宗はハングルを生み出した名君として、韓国で尊敬される人物。
その補佐をしたチャン・ヨンシルは、雨量計、日時計、天文観測器を発明した伝説の科学者。
そして、朝鮮時代の音楽の天才、パク・ヨン。
こう言った名だたる人物に、あてがってドラマが進行していくのが、興味深いです。
世宗のハングルの研究部屋が焼失し、全て無くなった時、ダンビがハングル文字の一覧を世宗に渡したり、ヨンが音楽を諦めないように助言したりと、ダンビの功績は大きかった😍
後に現代に戻り、自分がチャン・ヨンシルで、ヨンがパク・ヨンだと分かる辺りも、成る程ね~と感心させられます。
後は、過去と現代のキャスティングが被ってるのが、面白かったなあ。
親友のソウは王后。食いしん坊で、いつも隠れて何かを食べてる。ソウと同じくラーメンがお気に入りとか、数学教師が宦官で、雨の前に膝が痛むとか(笑)
お母さんは、皇太后。顔を見て、現代に戻る事を決意するきっかけになったりと、上手く展開に嵌め込んでいます。
最後の家族写真で、官僚のファン・ヒが、父親だった事には、嬉しいビックリ、おまけかなあ?😄
まとめ
とにかく、ドラマを通して、つじつまがピッタリ合ってるのが気持ち良い😻
また、可愛いドラマかと思いきや、剣で刺されたりした時は、おっ、こんな陰謀迄入れてるのね。時代劇には必須ですよね?
世宗とダンビの別れのシーンは、グッと来ました。海に浸かってキスの後、世宗は、ダンビを持ち上げた手を離し、ダンビは海の底に消えていきます。こんな美しい感動の場面も忘れてなかったし。
現代に戻ってから、世宗の様子やヨンの活躍やら、余すこと無く綺麗にまとめてます。
最後は、世宗そっくりの人が現れて、「前に会った事が有りますね?」と。前にと言うのは、電車の中での事でしたが、世宗との出会いも匂わせている、さすがです👍
何より、ダンビ役のキム・スルギさんの演技が自然で、メチャクチャ可愛かった🤩
何度でも見たくなる作品です💟