清朝へタイムスリップするお話。出だしは夢の中で会いに来た過去の人?しばらく見ていると、第13皇子…あれ?『若曦』?
元の小説の作者も違うし、ネット配信で世に出たのは、こちらが先らしいですが、製作会社も監督も脚本も『若曦』と一緒なんですよ🤔
違うのは、『若曦』は、相手が第4皇子で、こちらは第13皇子。
そうなると、全く切り口が変わるか?
キャストについて
ヒロイン薔薇/茗薇(小薇は、愛称)は、リー・ランディ
とびっきりの美女と言うのではなく(😛)、愛嬌のある普通ぽい可愛い人。役柄は正義感溢れ行動的。
13皇子(胤祥) ワン・アンユー
イケメンです🤭 現代人役は、よりイケメンでした。小薇を一途に愛する心根の優しい皇子。
4皇子(胤禛) ディン・チャオ
ん?如懿伝に出てた?確かに第1皇子役で出てました、気付かなかった😅 こちらも小薇を愛してしまい、胤祥と取り合いになる。
茗蕙 スン・アンコー
小薇の姉。幼い頃に受けた屈辱的な差別のせいで小薇を忌み嫌う。現代でも職場の上司で小薇を敵対視。
春華(小春/小秋) ジャン・ラーユン
小薇の親友。
14皇子(胤禵) シン・ユンライ
こちらも小薇を愛してしまうが、幼馴染みの茗蕙と婚姻。
出だしがユニーク
タイムスリップものは、のっけから飛ぶのが多いですが、このドラマはそれまでが長い。(飛ぶのは6話から)
それと言うのも、300年前の13皇子が夢の中で現代の小薇に会いに来て二人の恋に発展。小薇は、13皇子に会いたくて、タイムスリップします。その過程は、微笑ましく、こう言うのもアリかな?と。原作が『夢回大清』ですからね。
でも、部屋の中にワケわからん人がいるなんて、普通怖いですよね😅それが好きになっちゃうのだから、ちょっとこじつけかなぁ?それにしても、小薇の部屋、広かったですね、正社員じゃなかったのに?
そして、小薇を取り巻く環境の中で、親友の小秋との友情や茗蕙との確執をあらかじめ描いていて、タイムスリップ後に繋げてます。
後から思えば成る程ね、これがないと展開しないと言う事か…
ただ、タイムスリップした途端、逢いたかった人の記憶を失くすのは、ひねり過ぎのような。4皇子を撹乱する必要があったからと言う事で。
登場人物深読み
どうしても若曦と比べてしまいますが、茗薇は若い人が多くてフレッシュな印象。古典的と言うより、現代劇に近いです。その分軽く見られる。
リン・ランディ、ぽっちゃりめで可愛い。古装束姿になって、ちょっと恰幅が良くなって、おばさん?なんてふと思いましたが。中国でもそんな事が言われバッシング?けど、枯れ木みたいな人ばかりじゃ、つまんないよね😅 私は、好きですよ😃
ワン・アンユー、可愛いです。この人が出てるから観ると言う人が多いのでは?小薇とのイチャイチャは、可愛すぎました🥰 いやぁ、憧れますよね、こんな彼氏だったら😌
それをわかっていて、4皇子は、しつこかったですね。自分を信頼してくれる唯一の弟分の想い人を取ろうとするのですから、最悪です。’責任感のある温厚な性格’も形無しです😪
13皇子が、小薇が死んだと苦しみもがいている時、生きていることをひた隠しにし、自分のものにしようとする辺り、もう怒り心頭🤬
ドラマの一番根っことなる茗蕙、スン・アンコー。眉を細めただけで、意地悪どころか、恐ろしい形相になってます😱14皇子に取り入り、8皇子側にちゃっかり就いて’策士’ともてはやされます。みんな馬鹿か…なんて思っちゃいました。
14皇子、シン・ユンライ。ワン・アンユーは甘く、こちらは渋め。男っぽさを感じます。8皇子側に付いてるのは、4皇子と確執があったからかなぁ?正義感もあるし、情もあるのに、表に出さない。本当は13皇子と気が合ってるのだけど、ヘソ曲がりのとこがあるからか?小薇への気持ちは痛かったです。
小春/小秋、ジャン・ラーユン。現代では活発な感じだったけど、小春は、静かで一途だった。同じ一途な皇太子との恋は、切なかったです。どちらも良い人だったから、引き裂かれるのが悲しかった。
全体的な流れ
小薇が過去に行ったのは、13皇子に会いたい為でしたが、次々と起こる出来事が全て自分のせいだと気付く辺り、若曦に似てますね。
ただ、こちらは現代で茗蕙が何故自分に辛く当たるのか?ここで悪縁を絶ち切らないと問題は解決しない。これが根本だった訳です。
誰でも周りに嫌な人っていますよね?何故嫌われてるのか、原因を突き止める為にタイムスリップするって、ちょっと’核’としては、弱いですね。まあ、殺したい程憎まれてるなら話は違いますが😅
まとめ
中国ドラマに有りがちな「え、何で?」が、色々有りますが、例えば、灯籠を持ったお婆さんて誰?とか、秀女の住まいに皇子が出入りしたりとか?小薇が、未来から来たと言うのは、みんないつ理解したの?とか。
でも恋模様に関しては、キュンとなったり涙したり、感動の場面が多く有りました。
13皇子が4皇子に気兼ねして(?)引いた時、小薇は「本気で思ってるなら、人に譲ったりしない!」これで小薇の気持ちがハッキリしました。自分でも気付いていなかったでしょうが。そして、13皇子が夢の中の人だとわかった時の感動が有りました。
茗蕙と14皇子は、なかなか複雑でした。茗蕙は、自分の計略の為ではなく、ずっと好きだったのでしょうか?14皇子は、最後の最後で、茗蕙を愛し始めていたんだと、人に言われましたが、婚姻した時の気持ちもどうだったんだろう?と、少し考えました。茗蕙が、小薇と似ているからだったのかもしれませんが。
最後に小薇を死に至らしめたのは、徳妃(4皇子と14皇子の母)でした。タイムスリップでは死んで元の世界に戻ると言うのが王道ですから、まあ仕方ないとして、茗蕙より徳妃の方が悪女だったのです。皇太后になってそれまで押さえていたものが一気に出たのでしょう。
若曦も現代版が有りますが(見てない)、このドラマはコンパクトに現代に戻ってからのシーンもあって、上手くまとめてくれてます。
悲恋だった小春と皇太子、茗蕙と14皇子も現代で再会し、小薇も13皇子に逢えました。前世の記憶が有るのは小薇だけなんで、これから「こうだったんだよ」って話すかな?😺
思うのは、小薇は現代に戻ってから数年だけど、13皇子は、死ぬまでの長い時間、小薇を想いながら一人寂しく生きたのですよね🥺 必ず会うと手紙を書いたり、色んな物を残したり、思い出の場所に行ったりはしたけれど。
その一途な気持ちが、小薇に伝わっていた事が一番感動しましたね。