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イニョプの道に感動 ネタバレ感想

韓国ドラマ 時代劇
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チョン・ユミ、オ・ジホ主演の時代劇です。見終わりました。て言うか、2回目の視聴です。


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時代劇にしては20話とコンパクトで、チョン・ユミさんの主役も珍しい。ちょっとマイナーな印象を受けたのですが、感動してしまいました。一種独特の雰囲気で不思議な魅力がありました。ただ、テレビ放送はカットされた部分が多いなあ😞

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主なキャスト

クク・イニョプ/チョン・ユミ

ムミョン/オ・ジホ

ウンギ/キム・ドンウク

ユノク/イ・シア

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あらすじ

舞台は、「イ・ソンゲ」によって、高麗王朝が滅ぼされ、朝鮮王朝が建国されて数十年経った頃。

まだ高麗の復活を試みる残党が多く存在していた。

両班だったイニョプは、同じ両班のウンギとの婚礼の最中、父親が謀反を起こしたとして捕らえられ、イニョプは、婚礼衣装のまま一緒に引っ立てられる。

そして父親は、処刑。イニョプは、奴婢となり、友人のユノクの家で下働きとなる。

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過酷な身分制度

身分階級の一番上の両班から最下層の奴婢に落とされたイニョプ。

この奴婢の奴は男性、婢は女性と言う意味らしい。

両班だった時のイニョプも、もちろん奴婢に対して何の疑問も持たず、人扱いをしないのが当たり前でした。

奴婢が隠れて自分の靴を履いているのを見つけた時、「そんな靴はもう履けない!」…と言って裸足でも歩けない?。何と絹を地面に敷き詰めさせ、籠まで移動した。とことん両班でした。

そんなイニョプが奴婢になったのだから、奈落の底に堕ちたようなもの。

人と言うものは、どうしても順番を付けたがる。同じ人間でありながら、自分はこの人より上…そんな欲が階級を作ってきたのです。

イニョプのように自分がそうなってみなければ、どんなに愚かなことか、気付く事はないのでしょう。

さて、イニョプはと言うと、奴婢になったからと直ぐには方向転換出来ないのは当然で、死を選ぼうとします。

苦しい生活よりも自尊心を失くす事の方が大きかった。食べるものがなければ、豚のエサでも口にしてしまう自分に堪えられなかった…。

このドラマに限った事ではなく、奴婢への迫害は、見るに絶えない凄まじいものですが、殆ど事実なんでしょうね。

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ユノクの仕打ち

そこに持ってきて、かつてはイニョプの親友と思われていたユノクの仕打ちが酷い。

ユノクが慕うウンギがイニョプと婚姻(式を上げただけだが)したことで、嫉妬に狂うユノク。下女になったイニョプを事ある毎に痛め付け、罠にはめようとします。いえ、死んでしまえと思うのです。

ユノクを演じたイ・シアさん、本当に意地悪そうで、役にピッタリ。はまりすぎて、見ているだけで、ムカムカ腹が立つ。なんて嫌な人!

『ホジュン・伝説の心医』で光海君のお妃役に収まってたけど、その時も、この人意地悪そう?なんて思ったりしてました。実際が違ってたらごめんなさい。良い人役があったら教えて下さい。

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ウンギの愛

奴婢になったイニョプを諦められないウンギは、何度も一緒に逃げようと言ったり、人目もはばからず、下女達のいる場所に押しかけて連れ出したり。

ウンギはイニョプの命を守る為、交換条件でユノクと婚姻していました。それがかえってユノクを刺激し、嫌がらせを増幅させる。ユノクにしてみれば、自分の旦那が浮気している(?)のだから、ある意味仕方ないですよね😅。

イニョプは、身分の差が生じてしまった今となっては、そんなウンギの気持ちに答えられず、ただウンギの為に諦めるように説得するが、はい、そうですかとはなかなか行かず…

結局、父親の謀反を加担する流れになってしまい、またムミョンと言うライバルが現れたせいで、イニョプを突き放さざるを得なくなります。

敵対する側に廻っても、イニョプの身分回復を王に取り付けていたウンギ。ただ、イニョプとの平凡な幸せを夢見ただけのウンギ。

ウンギを演じたキム・ドンウクさんのひたむきな演技が悲しく、切なかったです。

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ムミョンの愛

イニョプと同じ奴婢仲間となったムミョンは、最初はイニョプに対して、主人の命令に従い、問答無用でひどい仕打ちをしますが、死のうとするイニョプに『復讐したいなら生き延びろ!』と言います。

結局この言葉がイニョプを立ち直らせる事になり、イニョプにとって、次第にムミョンが信頼できる人になっていきます。

最初は、こう言うハーフぽい人が時代劇って、ミスマッチのように思えたのですが、寡黙で頼りがいのあるムミョンにオ・ジホさんはピッタリでしたね。みすぼらしい格好なのに存在感があって、カッコ良かったです。

実際、ハーフですか?と、よく聞かれるそうですが、そうではないようです。

そんな冷たい感じのするムミョンが次第にイニョプに惹かれていく過程は、ウンギの存在もあり、時々強引な行動を取ったりと、微妙な感じが良く表現されていたと思います。

ムミョンにとっても、初めての恋だったんですね。

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イニョプの生き様

私がこのドラマに惹かれたのは、イニョプの耐え抜いて生きて、決して諦めず事を成そうとする信念。そこには父の無念を晴らすと言う目的があり、ムミョンと言う心の拠り所があったにせよ、頼るだけではなく、危険とわかっていても自分で行動する所。

いやあ、強い… 逆境だから強くなったのか、元々奥底にあったものなのか?

イニョプを見ていると、事を起こさないと何事も始まらないと言う事を実感させられます。

そんなイニョプですが、ウンギへの思いやりもずっと持ち続け、ムミョンも愛しました。「どっちを取るんだ?」と、両方から聞かれますが、侍女だったサオルの言うように、両班と奴婢の二つの人生を生きたから、二人とも愛していたんですよね。

心に響いたシーンは、ムミョンが投獄される時、イニョプは、「行かないで、ムミョン~!!」と体から絞り出すような声で叫びます。ウウッ~切ない、この演技には思わず涙が…😭

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まとめ

身分も回復出来たイニョプですが、ムミョンは、王の息子で、簡単には結ばれない。自分がいれば、ムミョンは王室に入らないだろうと、自ら身を引き、ムミョンの元を去ります。どこまでも愛した相手の事を一番に思うイニョプでした。

一年後、父の墓に戻ったイニョプですが、側にムミョンが現れて、「三度目の人生を始めよう」と。そして見つめ合う二人…

素晴らしいエンディングです。これから始まるんだと言う希望が溢れています。ムミョンは、一年もの間イニョプを捜し続けていたのです。もうイニョプもブレる事はないでしょう。

いじめ続けたユノクとその母親は、奴婢に転落。因果応報ですね。テレビでは捕まってからの部分がカットされていて、ざまあみろ!と言えなかったのが残念😡

冒頭、一種独特の雰囲気と書きましたが、テーマ音楽のせいだったかなあ?クラシックに民族音楽をミックスしたような?下女たちが忙しく働く様が、日常の生活感が出てて、躍動感を感じました。

ここにも生活があったのです。

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